4月がスタートし、新入社員を迎えられた方も多いかと思います。
悩みどころは、やはり研修カリキュラム。
「工業系の業種未経験者に、無理なく知識を吸収してもらうには?」
そんな声が多く挙がる時期です。
そこで、今回は、ホース・継手関連のFAQを取り上げます。
お昼休憩時間やお仕事の合間に、なんとなくさっとお読みいただければと思います。
【FAQ~「許容曲げ半径」って何?~】
・意味合い
「許容曲げ半径」(きょようまげはんけい)とはホース・チューブ(以下ホース)が折れずに、 かつ流体を安全に流すことができる曲げ半径のことを指します。
最小曲げ半径、最小曲げRと呼ぶこともあり、意味合いとしては、 「これ以上、小さな曲げ半径で使用しないでください、という規格値」です。 ・試験方法
JISなどの規定は無く、メーカーによって試験方法や安全率の設定方法が違います。 八興では、下図のようにホースを一周巻いて、曲げ半径を測定します。
 ※1 弊社規定の測定 ホース直管時の外径を100とした時、ホース外径が5%扁平(へんぺい/ひらべったくなること)した曲げ半径を許容曲げ半径としています。 つまり、ホースを曲げた時の外径が95%になった曲げ半径=許容曲げ半径ということを意味します。
・折れにくくするには?
糸入りのブレードホースなどは許容曲げ半径以下だとキンク(折れてしまうこと)する可能性があります。 狭いスペースにホースを配置しなければならない箇所には「保護スプリング・ライト」を使用していただくことで、耐キンク性の向上(=折れ防止)につながります。
▼保護スプリング・ライト(E-HSL)

・折れに強い! スプリング入りホース
金属線(鋼線、SUS線)や樹脂コイルを内蔵したホースは折れに強く、糸入りのブレードホースよりも曲げ半径を小さく取れます。
▼スーパー柔軟フッ素スプリング(E-SJSP)
 *溶剤・薬品・食品向け
▼導電スーパー柔軟フッ素スプリング(E-SJSD)
 *静電気対策・引火性流体向け ▼KYコイル(E-KYC)
 *食品・飲料向け
【曲げ半径=柔軟性?】※よくあるご質問
「曲げ半径=柔軟性」と混同されることが多いのですが、実は似て非なるものです。
・曲げ半径=「ホースが曲げられる範囲」 ・柔軟性=「ホースを触った感触やつぶした時の柔らかさ」
このように、両者の違いを理解しておく必要があります。
(例) 「スーパー柔軟フッ素チューブ」(E-SJ-6×9):許容曲げ半径=35mm 「スーパー柔軟フッ素ソフトチューブ」(E-SJV-6×9):許容曲げ半径=45mm
→許容曲げ半径は「E-SJ-6×9」の方が小さく、耐キンク性に優れています。 一方で、柔軟性は「E-SJV-6×9」の方が優れており、取り回し性に優れています。 柔軟性は、おもりを載せたときのたわみ量を測定します。 ※詳細は、下記よりダウンロードいただける製品リーフレットをご確認ください。
▼スーパー柔軟フッ素ソフトチューブ(E-SJV)

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