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ホースの許容曲げ半径って何?-~エイトちゃんねる(第175号)

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4月がスタートし、新入社員を迎えられた方も多いかと思います。

悩みどころは、やはり研修カリキュラム。

「工業系の業種未経験者に、無理なく知識を吸収してもらうには?」

そんな声が多く挙がる時期です。

そこで、今回は、ホース・継手関連のFAQを取り上げます。

お昼休憩時間やお仕事の合間に、なんとなくさっとお読みいただければと思います。

【FAQ~「許容曲げ半径」って何?~】

・意味合い

「許容曲げ半径」(きょようまげはんけい)とはホース・チューブ(以下ホース)が折れずに、
かつ流体を安全に流すことができる曲げ半径のことを指します。

最小曲げ半径、最小曲げRと呼ぶこともあり、意味合いとしては、
「これ以上、小さな曲げ半径で使用しないでください、という規格値」です。
                    
・試験方法

JISなどの規定は無く、メーカーによって試験方法や安全率の設定方法が違います。
八興では、下図のようにホースを一周巻いて、曲げ半径を測定します。


※1  弊社規定の測定
                         
ホース直管時の外径を100とした時、ホース外径が5%扁平(へんぺい/ひらべったくなること)した曲げ半径を許容曲げ半径としています。                        
つまり、ホースを曲げた時の外径が95%になった曲げ半径=許容曲げ半径ということを意味します。

・折れにくくするには?

糸入りのブレードホースなどは許容曲げ半径以下だとキンク(折れてしまうこと)する可能性があります。                        
狭いスペースにホースを配置しなければならない箇所には「保護スプリング・ライト」を使用していただくことで、耐キンク性の向上(=折れ防止)につながります。

▼保護スプリング・ライト(E-HSL)


 
・折れに強い! スプリング入りホース

金属線(鋼線、SUS線)や樹脂コイルを内蔵したホースは折れに強く、糸入りのブレードホースよりも曲げ半径を小さく取れます。

▼スーパー柔軟フッ素スプリング(E-SJSP)

*溶剤・薬品・食品向け

▼導電スーパー柔軟フッ素スプリング(E-SJSD)

*静電気対策・引火性流体向け
 
▼KYコイル(E-KYC)

*食品・飲料向け
 

【曲げ半径=柔軟性?】※よくあるご質問

「曲げ半径=柔軟性」と混同されることが多いのですが、実は似て非なるものです。

・曲げ半径=「ホースが曲げられる範囲」
・柔軟性=「ホースを触った感触やつぶした時の柔らかさ」

このように、両者の違いを理解しておく必要があります。

(例)
「スーパー柔軟フッ素チューブ」(E-SJ-6×9):許容曲げ半径=35mm
「スーパー柔軟フッ素ソフトチューブ」(E-SJV-6×9):許容曲げ半径=45mm

→許容曲げ半径は「E-SJ-6×9」の方が小さく、耐キンク性に優れています。
一方で、柔軟性は「E-SJV-6×9」の方が優れており、取り回し性に優れています。
柔軟性は、おもりを載せたときのたわみ量を測定します。
※詳細は、下記よりダウンロードいただける製品リーフレットをご確認ください。

▼スーパー柔軟フッ素ソフトチューブ(E-SJV)


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