ガスバリアー性が必要な背景
一般的に軟質塩ビホース、ゴムホースはガス透過性があります。ホース内の流体が大気中の空気と反応したり、大気の透過によって流体に影響がある場合には、ガスバリアー性を高めたホース、チューブが必要になります。八興のバリアチューブシリーズは、バリア性樹脂の採用により、市販のポリエチレンチューブやフッ素チューブに比べて酸素バリア性・溶剤バリア性・臭気バリア性を確保できます。
ガスバリアー性チューブの用途
バリアー性全般を必要とする用途例は以下の通りです。
●食品・飲料の臭気移行の低減、酸化による風味・品質低下の低減
●HPLC用等の脱気処理装置での酸素混入防止(脱気処理装置向けチューブ)
●酸素混入による分析機器の測定誤差防止
●電子機器、スパコンサーバ、医療機器の冷却水用途
●二次電池の製造プロセスにおける脱気処理用途
●印刷機器の水性インク中の溶存酸素・気泡の発生の抑制
●超音波洗浄工程における気泡の発生の抑制
●印刷機器の溶剤インク中の溶存酸素・気泡の発生の抑制
ガスバリアー性 データ
■臭気試験
チューブ内に臭気がある流体(メロンシロップ)を封入。チューブ両端にゴム栓をして封をする。
におい袋にクリーンエアーを入れてからチューブをにおい袋に投入して、袋にゴム栓をする。
40℃環境に24時間放置後、におい袋内の臭気を2つの方法でチェックし、相対比較する。
■官能試験
5人のパネラーが各チューブの臭気を評価(写真参照)。ブランクと比較したときの臭気を0~3で評価し各チューブの平均値をグラフ化した。
臭気センサー測定試験
上記試験より、E-BTOは市販PEチューブ・フッ素チューブよりも臭気バリア性に優れていることを確認した。
柔軟フッ素チューブ バリアー性
柔軟フッ素チューブ【E-PD】の内層2フッ化系フッ素樹脂は、樹脂の中でもガスバリアー性が優れる素材です。