お困りごと:ホースから可塑剤フタル酸エステルが流体に溶出して流体の純度に影響が出てしまう
半導体向け薬品、インク、洗浄液など高純度の薬液を搬送する場合、ホースからの溶出物質が流体に影響する可能性があることは、あまり知られていません。
軟質塩ビホースは、40~50%が可塑剤や安定剤などの低分子量の化学物質で構成されています。
流体の種類によっては、ホースの低分子量成分が溶出しやすいため、高純度性を必要とする流体の搬送には注意が必要です。
そのお悩みに、八興の技術力がお応えします!
八興のKYシリーズと柔軟フッ素ホースシリーズは、可塑剤を含まないため、極めて溶出性が低いホースです。
第三者機関での可塑剤溶出試験を実施しても検出限界以下の成績です。
技術資料
【柔軟フッ素ホースシリーズ 非粘着性データ】
【KYシリーズ 低溶出性データ】
項目 | KYシリーズ | 軟質塩ビチューブ | ポリエチレンチューブ | 定量下限 |
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非イオン界面活性剤 | 検出せず | 検出せず | 検出せず | 0.005mg/L |
フェノール類 | 検出せず | 26mg/L | 0.014mg/L | 0.0005mg/L |
有機物「全有機炭素(TOC)の量」 | 検出せず | 30mg/L | 検出せず | 0.3mg/L |
KYシリーズ(E-KYS、E-KYT、E-KYC)は、上記項目で優れた低溶出性が確認されています。 ※JIS S 3200-7:2004『水道用器具・浸出性能試験試験方法』による
ホースは接水面が大きいため、ホース材質によっては可塑剤・安定剤などが溶出する可能性があります。
上記データは、KYシリーズが塩ビホースに比べて低溶出であり、食品搬送に適していることを示しています。
一般塩ビホースは、不純物の溶出により、流体に異味・異臭が生じる可能性があります。クリーンなKYシリーズなら安心・安全です。
【KYシリーズ 可塑剤溶出実験動画】