低溶出ホース・低溶出チューブ
ゴムホースからは硫化化合物、アミン化合物、TOCなどの溶出物質の懸念があります。 軟質塩ビホースからは可塑剤、TOC、フェノール類などの溶出物質が考えられます。
八興では、接液部(内層材)に可塑剤を含まない極めて溶出性の低い素材を採用した積層ホースを製造しております。
技術資料
【柔軟フッ素ホースシリーズ 非粘着性データ】
上記データは、柔軟フッ素ホースシリーズが、非粘着性に優れており、洗浄性や低臭気性の面で食品搬送に適していることを示しています。 ※柔軟フッ素ホースシリーズ=E-SJ、E-SJ-CBU、E-SJ-BK、E-SJV、E-SJD、E-SJB、E-SJSP、E-SJSD、E-PD、E-PDB
【KYシリーズ 低溶出性データ】
項目 | KYシリーズ | 軟質塩ビチューブ | ポリエチレンチューブ | 定量下限 |
---|---|---|---|---|
非イオン界面活性剤 | 検出せず | 検出せず | 検出せず | 0.005mg/L |
フェノール類 | 検出せず | 26mg/L | 0.014mg/L | 0.0005mg/L |
有機物「全有機炭素(TOC)の量」 | 検出せず | 30mg/L | 検出せず | 0.3mg/L |
KYシリーズ(E-KYS、E-KYT、E-KYC)は、上記項目で優れた低溶出性が確認されています。 ※JIS S 3200-7:2004『水道用器具・浸出性能試験試験方法』による
ホースは接水面が大きいため、ホース材質によっては可塑剤・安定剤などが溶出する可能性があります。
上記データは、KYシリーズが塩ビホースに比べて低溶出であり、食品搬送に適していることを示しています。
一般塩ビホースは、不純物の溶出により、流体に異味・異臭が生じる可能性があります。クリーンなKYシリーズなら安心・安全です。