内視鏡、生化学自動分析装置、歯科医療機器、人工透析機器用ホース
医療機器のホース、チューブの要求特性はさまざまですが、ひとつ共通して言えることは、樹脂配管の材質はフッ素樹脂(テフロン)チューブを選定するものの、分析機器・医療機器のコンパクト化で、柔軟性、取り回しの良さも要求されているケースが増えていることです。
耐薬品性、低溶出性、非粘着性といったフッ素特有の特性が求められますが、柔軟性、耐キンク性については、フッ素樹脂単層のチューブでは硬くてNGとなるケースがあります。
フッ素樹脂の耐薬品性・非粘着性+ウレタンチューブのような柔軟性、耐キンク性を有するチューブ、それが八興の柔軟フッ素チューブシリーズなのです。ース材質(樹脂の種類)によって耐薬品性は変わります。
現在、ゴムホースや軟質塩ビホースに薬品を流して短期間で硬化、膨潤、変色などのホース交換時に、ホース材質の見直しを検討してください。
流す流体(薬液)に合ったホース材質を選定すればホース交換の頻度も下がります。
医薬品・医療機器業の皆さま
八興の柔軟フッ素ホースシリーズは、医療機器関係での実績が多く、特に柔軟性を必要とする樹脂配管で機能を求められる場合に選定されます。
柔軟フッ素ホースシリーズは、チューブ内面のすべり性、透明性、耐薬品性、低溶出性、ガスバリア性など、多くの特性を有するマルチ用途のチューブです。
また、規格品に無い口径、色調などもお打合せの上、受注生産対応いたします。
導入事例
採用製品:スーパー柔軟フッ素チューブ【E-SJUS】
流体:検査液、洗浄液
採用ポイント:耐薬品性、低溶出性、柔軟性、透明
・ユーザー課題
「耐薬品性があって折れにくいチューブとしてスーパー柔軟フッ素チューブを使用しているが、もっと柔軟なチューブが欲しい」
分析装置には様々な薬品を使用するため耐薬品性が求められます。これまでは単層のフッ素チューブを使用されていることが多く、継手挿入時に折れてしまったり、硬くて曲がりにくいため大きな弧を描くように設置されていました。内層のみフッ素のスーパー柔軟フッ素チューブを採用していただき作業面や設置がすっきりと改善ができたと喜んでいただきました。
その製品も5年、10年と採用いただく中で、現場からはもっと柔らかくできないか?というニーズが増えてきました。そこでさらに柔軟性が向したスーパー柔軟フッ素チューブ(ウルトラソフト)〔E-SJUS〕を開発いたしました。
・八興からの提案
現場では必ずしも単層のフッ素チューブを使う必要がない場所もあり、スーパー柔軟フッ素チューブをご採用のユーザー様へ、さらに柔軟になったスーパー柔軟フッ素チューブ(ウルトラソフト)【E-SJUS】を提案いたしました。
これまでのE-SJで採用実績があるユーザー様では、E-SJUSは内面がE-SJと同じ4フッ化フッ素樹脂のため、耐薬品性、溶出物質の面でゼロから評価をする必要がなく、取り回しのご評価のみでご検討をいただきました。 り性能が良いため現場ご担当者からすぐにご採用の旨、通知をいただきました。使い勝手の良い製品であると大変喜んでいただきました。
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対象製品
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技術資料
■対象製品
スーパー柔軟フッ素チューブ(ウルトラソフト) E-SJUS
スーパー柔軟フッ素ホース(ウルトラソフト) E-SJBUS
スーパー柔軟フッ素スプリング(ウルトラソフト)E-SJSPUS
オーダーメイド対応品(受注生産)
分析・医療機器用チューブ
■技術資料
柔軟性比較試験
試験方法
・チューブ端部に錘50g を加え1分後のたわみ量を測定する
・試料は直管になるように事前にアニール加工を行う
※試験温度:20℃

試験結果
試料名 | たるみ量測定結果 (mm) |
①E-PD-4 × 6 | 28 |
②E-SJ-4 × 6 | 31 |
③市販 PTFE チューブ(4×6) | 7 |
④市販 PFA チューブ (4×6) | 6 |
許容曲げ半径測定試験
試験方法
常温下(23℃±2℃)でd'の値がd×95%時のRの値を測定
※許容曲げ半径試験の定義
「チューブが折れずに、かつ流体が安全に流せる曲げ半径で、これ以上、小さな曲げ半径で使用しないでください」という意味合い

試験結果
試料名 | 許容曲げ半径 |
E-SJ-4 × 6 | 25 |
E-PD-4 × 6 | 25 |
E-SJUS-4 × 6 | 50 |
他社製フッ素チューブ | 23 |

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