粉体用ホース・チューブ
粉体の搬送には、ホース内面の非粘着性が高いフッ素樹脂の柔軟フッ素ホースシリーズを推奨します。
※ただし、流体、流速によっては静電気が発生し、ホースに帯電する可能性があるため、注意が必要です。
スーパー柔軟フッ素スプリングのフェルール加締め品
両端にサニタリーフェルールを加締めたスーパー柔軟フッ素スプリング【E-SJSP】は、デリバリーでもサクションでも使えます。
粉体の搬送でホース途中で目詰まりが起こっても中が見える透明性があるため、すぐに不具合箇所の処置ができます。
取り外し、洗浄の楽なサニタリーフェルール加締め品で段取りの短縮化に貢献できます。
導入事例
採用製品:スーパー柔軟フッ素チューブ(帯電防止)
【E-SJAST】
流体:金属粉
採用ポイント:帯電防止性、柔軟性
・ユーザー課題
レーザー肉盛り機の金属粉吸引の経路において、通常の樹脂チューブでは静電気が生じてしまうという問題がありました。また、金属粉がチューブ内面に付着しにくく、かつ、チューブが駆動するため柔軟性も必要とされました。

・八興からの提案
スーパー柔軟フッ素チューブ(帯電防止)【E-SJAST】は、内層がETFE系フッ素樹脂なため平滑性を持ちつつ、外層には帯電防止剤を添加した、柔軟なフッ素チューブです。また、カーボン入りのチューブは黒色で視認ができませんが、当製品は透明なため視認性も良好です。
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対象製品
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技術資料
■対象製品
スーパー柔軟フッ素チューブ(ウルトラソフト) E-SJUS
スーパー柔軟フッ素チューブ(エコフレンドリー)E-SJECO
■技術資料
帯電防止性能試験
ビーズ吸着試験
・試験方法
10cmの試料の長さ方向に切れ込みを入れて、熱処理(60℃×1時間)をして板状にする。
絶縁抵抗計の+端子側のテストピンを試料の外層にあてて、電圧125V×30秒印加した直後に、試料の外層と発泡ビーズとの距離が1mmになるように近づけてビーズの付着量を確認する。
電圧印加後の試料を扱う際には、プラスチック製のピンセットを使用する。
・試料
・E-SJAST-6×8
・E-SJ-6×8(従来品)
・試験結果
E-SJAST-6×8は、E-SJ-6×8に比べビーズの付着量が少ないことを確認した。
表面電気抵抗値試験
・試験方法
試料表面の電気抵抗値を測定する。
※印加電圧=500V、印加時間=1分
※試験温度=20℃、試料有効長さ=100mm
・試料
・E-SJAST-6×8
・E-SJ-6×8(従来品)
・試験結果
試料 | 表面電気抵抗値(Ω) |
E-SJAST-6×8 | 7.69×1011 |
E-SJ-6×8 | 5.56×1012 |
※試験値であり保証値ではありません
非粘着性データ

上記データは、柔軟フッ素ホースシリーズが、非粘着性に優れており、洗浄性や低臭気性の面で食品搬送に適していることを示しています。
※表中「樹脂」
4フッ化系フッ素樹脂(ETFE系)=スーパー柔軟フッ素ホースシリーズの内層
2フッ化系フッ素樹脂(PVDF系)=柔軟フッ素ホースシリーズの内層

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