印刷機器用ホース
オフセット印刷、グラビア印刷の冷却用ホース、インク用ホース、エアーホース
印刷機器には大きく分けて3種類のホースを使用します。
グラビア印刷機器などと冷却チラーに使用する冷却水用ホース、紙の吸引、吹きつけ用エアーホース、そして、インクや溶剤を流すインク用ホースになります。
採用事例
問題点:UVインク対応の樹脂ホースを探していた。
フレキソ印刷機を製造するA社は、インク供給用ホースに軟質塩ビホースを使用していた。水性インクを流すため軟質塩ビホースでも問題なく使用することは出来たが、インクの種類が増え、UVインクにも対応できる印刷機も製造することになった。
UVインクは紫外線で硬化するため、遮光性があり耐溶剤性のあるホースを探していた。
八興からの提案・解決策
スーパー柔軟フッ素ホース ブラック【E-SJ-BK】は、UVインクを搬送する用途に開発された製品である。
流体に対して遮光性があり紫外線硬化型インクがチューブ内で固まらない。
また、チューブ内層が4フッ化系フッ素樹脂のため、ほとんどの溶剤に耐薬品性があり、チューブからの不純物の溶出も極めて少ないと説明した。
さまざまなインクに対応可能なため、A社はスーパー柔軟フッ素ホース ブラック(チューブタイプ)をインク用チューブとして採用することにした。
内径サイズ: φ3~8mm
製紙業の皆さまへ
製紙工場は配管化がすすみ、樹脂ホースはあまり使われなくなりましたが、漂白工程や、塗工工程などでは、酸、アルカリ、溶剤などを使用するため、軟質塩ビやゴムホースでは薬液搬送による劣化が早く、コンタミや薬品の液漏れのリスクがあります。
たとえ、ホースの使用長さが短くても、流す流体(薬品)に耐性のある耐薬品性ホースを推奨いたします。
製品比較表
型番 | ホースサイズ | 流体 | ||||||
エアー | 水 | 次亜塩素酸Na | 苛性ソーダ | 硫酸アルミニウム | アルコール | 溶剤 | ||
E-TB | φ4~75 | ○ | ○ | × | × | ○ | × | × |
E-STB | φ6~50 | ○ | ○ | × | × | ○ | × | × |
E-SP | φ8~50 | △ | ○ | × | × | ○ | × | × |
E-SF | φ6~50 | ○ | ○ | × | × | ○ | × | × |
E-KYS | φ6~50 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ |
E-KYT | φ2~8 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ |
E-KYC | φ12~19 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ |
E-OHB | φ25~50 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ |
E-PD | φ2~8 | △ | ○ | △ | △ | ◎ | ◎ | △ |
E-PDB | φ9~50 | ○ | ○ | △ | △ | ◎ | ◎ | △ |
E-PDB-フェルール | φ19~38 | ○ | ○ | △ | △ | ◎ | ◎ | △ |
E-SJ | φ2~8 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-SJ-CBU | φ2~8 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-SJ-BK | φ3~8 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-SJB | φ9~38 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-SJB-フェルール | φ19~38 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-SJSP | φ12~38 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-SJSP-フェルール | φ19~38 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-SV | φ7.5~9.5 | ○ | × | ― | ― | ― | × | ○ |
E-PFF | φ6.5 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
E-PFN | φ6.5~8.9 | ○ | × | ― | ― | ― | × | ○ |
E-AFC | φ6.5~8.9 | ◎ | × | × | × | × | × | × |
E-NF | φ6.5~11 | ◎ | × | × | × | × | × | × |
E-SNF | φ6.5~8.5 | ◎ | × | × | × | × | × | × |
【注意事項】
※製品比較表の表現は弊社製品の中での相対比較になります。
耐薬品性については、個々の耐薬品データをご確認ください。
記号の意味
◎:推奨、優れている ○:使用可、適合 △:確認が必要 ×:使用不可
※溶剤は種類によっては耐性の表現が適正でないものがあるため詳細は、耐薬品データをご確認ください。